初めて歌舞伎を観に行くとき、ドキドキしますよね。
自分が興味を持って行く場合もあれば、接待や誰かのお付き合いなど初めての歌舞伎は突然やってきます。
ドレスコードは?どんな格好で行けばいいのか?飲食はできるのか?服装は?マナーは?演目は理解できるのか?
などなど様々な疑問が頭をよぎると思いますので、初めての歌舞伎を楽しむために後悔しないための準備や押さえておくべきことを解説します。
歌舞伎を観る時間はどのくらい?
歌舞伎は主に2部構成で、各部4時間位で休憩を挟んで3つくらいのお芝居が見られます。
11:00から始まる第一部
16:30から始まる第二部
また近年の歌舞伎座では3部構成になる場合もあり各部の時間は3時間くらい、演目は2つか長い作品だと1つということもあります。
11:00から始まる第一部
14:15から始まる第二部
15:45から始まる第三部
それぞれの演目と演目の間に幕間(まくあい)という休憩時間があります。
幕間は、部の構成にもよりますが30分ほどの長い休憩が1回と、10分から20分くらいの小休憩が2回くらいあります。
2部構成のときはそれぞれの幕間の時間が短縮されたり、回数が少なくなったりします。
それぞれの公演情報のサイトに開場・開演時間、演目ごとの終演時間、休憩時間が公開されますので時間が気になる場合は事前にチェックしてください。
幕間の時間帯の過ごし方は人それぞれですが、おトイレに行く人、水分補給をする人、売店を覗く人など様々です。
その休憩時間に食事もできますし、スイーツや演目にちなんだフードが売られたりもしますので、その辺りも歌舞伎見物のお楽しみのひとつ、是非チェックしてみてください。
歌舞伎に行くときはどんな服装で行けばいい?持ち物は?
歌舞伎に行くときの服装、気になりますよね。
和服の方やワンピースやスーツなどおしゃれをしている人もいますので初めてのときは気になりますよね。
ドレスコードがあるんじゃないかと心配される方もいらっしゃるかも知れませんが、ドレスコードはありません。
実はカジュアルな服装でぜんぜんオッケーです。
私は、Gパンやカジュアルブランドのパーカーなどで行くこともあります。
要はご一緒する方とあまり大差ないTPOをわきまえた服装であればいいと思います。
それもご本人同士がお互いにオッケーであれば、和服の友人デニムの私でも問題ないです。
それで歌舞伎座や劇場が入場を断るなんてことはないですから、ご安心ください。
気をつけたいのは
・清潔であること
・強い匂いがしないこと(香水や柔軟剤の香りも)
・じゃらじゃら音がするような飾りやアクセサリーは避ける
・ナイロン素材のパーカーなどもシャラシャラ音がするので避けたほうがいいかも?
・長時間座るのでタイトなパンツは避けたほうがいいかも?
ですね。
赤の他人と隣り合うことも多い座席なので、清潔感はもちろん香水や柔軟剤であっても強い匂いは困りものです。
歌舞伎は生音を楽しむエンターテインメントでもありますので不要な音は耳に入れたくないんです。 音が出てしまうアクセサリーやボタンにはお気をつけください。
これは私の経験ですが、タイトなパンツで長時間座っているとけっこう疲れます。
お芝居に集中するためにも楽な服装がおすすめです。
せっかくの歌舞伎見物というハレの日なのでいつもよりちょっとお洒落して出かけると気分もアガりますね。
持ち物はコレというものはありませんが、オペラグラスがあると素敵な俳優さんをしっかりチェックできますね。
絶対に忘れちゃならないのがチケットとワクワクする気持ちですね~
歌舞伎を観る前に準備したほうがいいこと
・事前の予習は不要
・今日の演目、先の公演のチラシをゲット
・筋書きは買った方がいい
・イヤホンガイドもおすすめ
お芝居を観るために予習する必要はありません。 予習したい人はしてもいいんですが、「楽しみ」って気持ちさえあれば問題なし!
歌舞伎は理解できたかじゃなくて、何を感じたかだと思いますので堅苦しく考えなくていいのです。
チラシにも出演者や簡単な解説の情報が掲載されています。
また、チラシで先の公演情報がゲットできたりもするので、次回は何を観ようかなと次へのお楽しみにも繋がりますので、無料ですから是非!
劇場では筋書き(すじがき)というパンフレットが売られています。
これには演目に関する解説やどの役者さんがなんの役をやっているのか、そして素顔の写真やタイミングによっては舞台上の写真も掲載されるので、
「あの役者さんカッコいい!素敵!」と思ったときにお名前を確認するために買ったほうがより楽しめると思います。
そして「イヤホンガイド」という上演中に音声で案内をしてくれるサービスがありますので、解説を聞きながら観劇するとよりわかりやすいです。
「アレ?なんでこここうなるの?」みたいな疑問を解消してくれるのでおすすめです。
歌舞伎を見るときのマナーや気を付けること
・荷物は少なめに
・余計な音は立てないように、携帯電話の電源もオフ
・前のめりには気をつけて
長丁場のお芝居、荷物を抱えたままでの観劇は疲れますし、足元もそんなに広くないので、できるだけコンパクトにする方が楽です。
止むを得ないときは劇場のロッカーやクロークに預ける事もできます。
歌舞伎は生音を楽しむエンターテインメントなので、不要な音は周りの方々にも迷惑です。
携帯電話の電源は必ず切って、飲み物や食べ物を持ち込んだ際のレジ袋や食べ物の袋などの音も気をつけていただくのがお互いの配慮と言えます。
レジ袋の擦れ合うシャカシャカ音が意外と気になるんですよ。
ちなみに上演中の飲食はご遠慮ください。
お芝居に夢中になるとついつい前のめりになってしまいがちですが、前のめりになると後ろの席の人の視界を遮ってしまうことになってしまいます。
劇場によっては「前傾姿勢はご遠慮ください」というアナウンスも流れますので、これもお互い様という感じで、気をつけたいポイントです。
携帯電話の電源についてはこちらにまとめていますのでご参照ください。
歌舞伎を観に行くときに一番大切なマナーそれは携帯電話の電源を切ること!
まとめ
初めて歌舞伎を観るときに気になるポイント、時間や服装、ドレスコード、事前の準備やマナー、楽しみ方などをまとめました。歌舞伎はカジュアルに楽しめるエンターテインメントなのであまり堅苦しく考えず、お気楽に楽しんでください。マナーも一般的にどこにでもある気遣いの範囲だと思いますので、まずは観ること楽しんでいただけたらと思います。
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