尾上松也歌舞伎にミュージカルに映画にドラマに大活躍尾上松也のルーツは？

初演出の新作歌舞伎「刀剣乱舞月刀剣縁桐」が大当たりとなり、演出やプロデュースの力も認められた尾上松也さんはいわずと知れた高身長の美男子です。

橋演舞場でのルパン歌舞伎、新作歌舞伎『流白浪燦星』の石川五ェ門のクールなカッコよさも話題になりました。

歌舞伎だけでなく映画やドラマ、ミュージカル、音楽分野でも活動される尾上松也さんの芸歴や父親の情報、出演情報についてまとめてみました。

尾上松也プロフィール

二代目　尾上松也（にだいめ　おのえまつや）

1990年5月、父の尾上松助の襲名披露の際、二代目尾上松也を名乗り『伽羅先代萩』の鶴千代役で歌舞伎座で初舞台。

尾上松也さんお名前は「おのえまつや」と読みます。

まつやの部分の発音が一般的なものとは違っていて、四谷とか渋谷などと同じように発音するそうです。

本名の井上龍一の龍の字は、坂本龍馬から来ているそうです。

ご両親が坂本龍馬が登場人物である新派の舞台『寺田屋お登勢』での共演がきっかけで結婚したといういきさつがあり長男には龍馬の名から一字を取って名付けたいとの希望があったそうです。

尾上松也さんの父、尾上松助さんは二代目尾上松緑さんに弟子入りし歌舞伎役者となられましたので代々続く歌舞伎の家に生まれたわけではないのです。

その父親も松也さんが20歳の時にがんで亡くなってしまいます。

その時長男である松也さんは20歳の若さで一門を率いる立場になりました。

しかし自分にはそれはできないとお弟子さんたちに他の家に弟子入りするように勧めますが、松也さんより年長であるお弟子さんはそのまま松也さんに弟子入りすることを決断したのです。

父親の死後、それまでのようにのんびりとしていられないと感じた松也さんは自主公演を立ち上げ、最後の公演となる「新作歌舞伎赤胴鈴之助」まで10回を数えました。

松也さんは5歳で歌舞伎デビューしますが変声期で歌舞伎をお休みしていた時期にはアメリカで役者になることを夢見たそうです。

高校生になって歌舞伎に復帰するときにも、アメリカで役者になる時に経験になるかもしれないという動機だったそうです。

歌舞伎に復帰した後、アメリカで役者になるという夢はどこかに消えてしまい歌舞伎で生きていくことを決意されたそうです。

10代～20代前半の松也さんは、女形が多かったような印象があります。

あくまで私の印象ですが、ひときわきれいな腰元がいるなぁと思ったら松也さんだったり、中村七之助さんと勤めた胡蝶という役もとてもきれいでした。コギャル役もありましたね

先輩に誘われて劇団四季の「ライオンキング」を鑑賞したことをきっかけにミュージカルに興味を持った松也さんはミュージカルのオーディションを受け、出演の機会を得ます。

2010年には、ミュージカル「エリザベート」に初出演し、主演のルイジ・ルイージ役を演じ菊田一夫演劇賞、読売演劇大賞優秀男優賞を受賞しました。

その後も、ミュージカル「風と共に去りぬ」 Rhett Butler 役、「レ・ミゼラブル」 Jean Valjean 役、「オペラ座の怪人」 Erik 役など、数々のミュージカルに出演しています。

そして、2023年9月にはミュージカル「スリル・ミー」に主演し、9年ぶりにミュージカルに出演されます。

尾上松也さんの今後の出演予定は以下の通りです。

博多座の身替座禅の山蔭右京と、東海道四谷怪談の民谷伊右衛門が楽しみですね。

コミカルな右京と、色悪（イケメンの悪い奴）の振れ幅と、お岩さん役が手の合う尾上右近さんというのも楽しみですね。

チケットや演目に関する詳細はこちらをご確認ください。

歌舞伎だけではなく様々な芸歴を持つ尾上松也さん。子供の頃から子役として活躍し、歌舞伎の役が付かない頃には自らオーディションを受け出演機会を自らの手で切り開いてきました。歌舞伎役者としての益々の活躍も期待してしまいますし、それ以外での活躍にも目が離せない尾上松也さんです。