中村屋と言えば、六代目中村勘九郎さんが若くして当主を務め、弟である中村七之助さん、実子である勘太郎さん、長三郎さんと連なる中村屋ファミリーです。
お弟子さん達や部屋子の中村鶴松さんらに交じって、中村屋の一員として存在感を見せているのが中村勘太郎さん、長三郎さんの次世代中村屋兄弟です。
テレビやCM、舞台出演の機会も多い二人の学校や年齢、家系について深掘ってみました。
中村勘太郎の年齢は?どこの学校に通っているの?
中村勘太郎プロフィール
【名前】 | 三代目 中村勘太郎(さんだい めなかむらかんたろう) |
【屋号】 | 中村屋 |
【本名】 | 波野七緒八(なみのなおや) |
【生年月日】 | 2011年2月22日(12歳) |
【出身地】 | 東京都 |
中村勘太郎さんは2011年2月22日生まれで現在12歳、中学1年生です。
中村勘太郎さんが通っている学校は公表されていませんが、幼稚園から青山学院に通い現在は青山学院中等部の1年生だという説が濃厚です。
その理由として、以下のようなことがあげられます。
- 父の中村勘九郎さんは、母の前田愛さん共に青山学院出身だという事
- 市川團十郎さん、尾上菊之助さんなど青山学院出身の歌舞伎役者が多いこと
- 市川新之助さん、尾上丑之助さん、市川團子さんら歌舞伎役者の子供達が通学している
そんな理由もあって青山学院中等部説が濃厚です。
中村長三郎の年齢は?どこの学校に通ってるの?
中村長三郎プロフィール
【名前】 | 二代目 中村長三郎(にだいめ なかむらちょうざぶろう) |
【屋号】 | 中村屋 |
【本名】 | 波野哲之(なみののりゆき) |
【生年月日】 | 2013年5月22日(10歳) |
【出身地】 | 東京都 |
中村長三郎さんは2013年5月22日生まれで現在10歳、小学4年生です。
中村長三郎さんが通っている学校は公表されていませんが、兄の勘太郎さんと同様に幼稚園から青山学院に通い現在は青山学院初等部4年生だと考えられます。
市川新之助さんは1学年上になりますが、尾上丑之助さん、中村長三郎さんは学年が同じなので3人とも同じ学校だったら、リアル寺子屋みたいなことになりそうですね。
中村勘太郎・中村長三郎の家系が凄いってほんと?
【曾祖父】 十七代目中村勘三郎(父方の父方)
七代目中村芝翫(父方の母方)
【祖父】 十八代目中村勘三郎(父方)
【大伯母】 波野久里子(新派俳優)
【父】 中村勘九郎
【母】 前田愛(俳優)
【叔父】 中村七之助
【叔母】 前田亜季(俳優)
曾祖父はお二人とも人間国宝ですし、祖父も父も人気の歌舞伎役者、大叔母は新派の看板俳優、母親と叔母は俳優で、叔父はもちろん歌舞伎役者、さらに祖父の勘三郎夫人のご実家も歌舞伎のお家ですから凄い家系と言えます。
中村勘太郎・中村長三郎の母は誰?
中村勘太郎・中村長三郎兄弟の母親は女優の前田愛さんです。
中村勘九郎さんと前田愛さんは、2001年に共演したドラマ「光の帝国」で出会い8年の交際を経て結婚に至りました。
出会いは勘九郎さん20歳、愛さん18歳の時だそうです。
結婚式の時に父の中村勘三郎さんが嬉しさのあまり杯が進み、かなりご機嫌になられていらしたのをワイドショーで観た記憶があります。
中村勘太郎・中村長三郎の初舞台は?
ふたりの初舞台は2017年2月歌舞伎座での『江戸歌舞伎三百九十年 猿若祭二月大歌舞伎』夜の部の「門出二人桃太郎」で兄の桃太郎、弟の桃太郎として初舞台を踏み、その時に三代目中村勘太郎、二代目中村長三郎を襲名しました。
勘太郎さんは2012年5月28日の「平成中村座」の舞台で祖父の十八世中村勘三郎さんに抱っこされて初お目見えしましたが、2014年8月、歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』第二部「たぬき」での柏屋金兵衛の『倅梅吉』を本名で勤めたのが正式な初お目見えとされています。
長三郎さんは2016年8月歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』第三部「土蜘」にて「石神実は小姓四郎吾」として舞台に立ったのが実質的な初お目見えとされています。
この「門出二人桃太郎」という演目は、父と叔父である中村勘九郎・中村七之助兄弟が初舞台の時もこの演目でしたし、祖父の中村勘三郎さんの初舞台も「昔噺桃太郎」という演目でしたので、中村屋の初舞台には所縁のある演目なのです。
十八世中村勘三郎十三回忌追善猿若祭二月大歌舞伎で二人が挑む演目は?
中村勘太郎『猿若江戸の初櫓』猿若
『猿若江戸の初櫓』は、江戸歌舞伎発祥の地である猿若座(後の中村座)が初めて幕府公認の芝居小屋として櫓をあげ、歌舞伎の興行を始めた記念碑的な作品です。
初演は1987年で、猿若を十八世勘三郎(当時、勘九郎)が32歳の時に演じました。その後は当代の中村勘九郎さんが24歳の勘太郎時代から猿若役を勤めてきました。
物語は、道化の猿若と出雲の阿国が江戸にやってきて、お奉行の助けを借りて猿若座として歌舞伎を演じることを許されて、めでたしめでたしという内容です。
30分ほどの短い作品ですが、これを2024年2月に13歳になる中村勘太郎が演じるのです。ちょっと驚きですが、当代の中村勘九郎さんも若くして中村屋の当主を務めているので、長男の勘太郎さんがその役に挑むという事になるのでしょうね。
とても楽しみです!!
中村長三郎『連獅子』狂言師左近後に仔獅子の精
獅子の父親は仔獅子を谷底に蹴落とし自力で這い上がってきた仔獅子だけを育てるという故事に基づいた舞踊の演目です。
赤の仔獅子と白の親獅子が舞台の上で勇壮に毛を振るシーンが見どころです。
どちらのお家も、父と子で上演されることが多く最近では尾上菊之助・丑之助親子が連獅子を上演し話題になりました。
中村長三郎さんが挑む連獅子も中村屋にとっては大切な演目であり、中村屋の場合は男子の兄弟に恵まれたので3人連獅子ができるようになります。
実の親子で連獅子がそれも歌舞伎座でできるのもありがたいことなのでしっかり演じてほしいと思います。
そんなことを私が言うまでもなく何よりも厳しくお稽古されていると思いますので期待して上演を待ちたいと思います。
中村勘太郎・中村長三郎はどこで観られるの?
中村勘太郎・長三郎兄弟の次回出演予定は以下の通りです。
会場 | 公演期間 | 時間 | 演目 | |
五月
|
THEATER
MILANO-Za |
2024年
5月3日(金・祝)~26日(日) |
12:00~ | 流星 |
16:00~ |
※昼夜同演目
勘太郎さん、長三郎さんの5月は、新宿・歌舞伎町に新設されたTHEATER MILANO-Zaで行われる「歌舞伎町大歌舞伎」です。
発表されているのは舞踊の「流星」という演目で、勘太郎さんが牽牛、長三郎さんが織姫を勤めます。
年に一度しか会えない、織姫と彦星がデート中の七夕の夜、雷様夫婦の喧嘩をご注進やって来る流星の解りやすくて楽しい舞踊です。
もうひとつの演目も、落語がベースとなった解りやすい新作歌舞伎ですので、初めての方にも入って行きやすいと思いますので、是非お楽しみに
まとめ
中村勘太郎・中村長三郎兄弟について年齢や学校、次の出演予定などを深堀してみました。幼いながらも中村屋のDNAの凄さを感じさせてくれる二人から目が離せません。立派に成長してくれることを願っております。長文のお付き合い下さりありがとう存じます。
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