市川中車の家系が凄い 父は猿翁、母は浜木綿子、再婚して誕生した男児は歌舞伎役者になる?

歌舞伎俳優の市川中車さんが俳優の香川照之さんであることは皆さんご存じですよね。

自身のスキャンダル以降テレビドラマなどでその姿を観ることは無くなりましたが、歌舞伎俳優としては舞台に立たれています。また、市川中車さんの父親市川猿翁さん、叔父にあたる市川段四郎さんを送る会では、澤瀉屋を代表して挨拶に立たれる姿がテレビに映し出されました。

ここでは歌舞伎俳優としての市川中車さんの家系、再婚、市川猿之助との関係、評価についてまとめてみました。

市川駐車のプロフィールと略歴

プロフィール

【名前】 九代目 市川中車(くだいめ いちかわちゅうしゃ)
【屋号】 澤瀉屋
【本名】 香川照之
【生年月日】 1965年12月7日(58歳)
【出身地】 東京都
【血液型】 AB型
【身長・体重】 171cm・非公開
【学歴】 東京大学文学部社会心理学科卒業

歌舞伎でのお名前は市川中車(いちかわちゅうしゃ)、代数は九代目(くだいめ)、屋号は澤瀉屋(おもだかや)です。

歌舞伎以外の俳優・タレント活動の際は本名の香川照之で活動してこられました。

市川中車さんは46歳で歌舞伎界入りされたため、それまでの香川照之として活動してこられた実績がありました。

歌舞伎界は襲名制でありますので香川照之名義では舞台に立てないため、それまでの実績や事情を考慮して、歌舞伎以外の活動は香川照之で行う事が特例として認められています。

略歴

1989年NHK大河ドラマ『春日局』で香川照之としてで俳優デビュー

2002年NHK大河ドラマ『利家とまつ』の豊臣秀吉

2020年NHK大河ドラマ『竜馬伝』の岩崎弥太郎など、数々のテレビドラマや映画などで活躍

2012年6・7月 新橋演舞場にて『小栗栖の長兵衛』の長兵衛、『ヤマトタケル』の帝、『将軍江戸を去る』の山岡鉄太にて襲名披露。

同時に息子が市川團子を襲名し初舞台。父親は二代目市川猿翁、従兄弟の市川亀治郎は四代目市川猿之助を襲名。

2013年1月の大阪松竹座『楼門五三桐』にて市川猿翁と初共演

【okichi point】
2006年にPARCO劇場で、
市川染五郎(7代目)さん、 市川亀治郎(2代目)さん、中村勘太郎(2代目)さんの
『決闘!高田馬場』というお芝居が三谷幸喜さんの作・演出で上演されたのですが、
その時に市川亀治郎さんへというお花が香川照之さんからロビーに出ていたんです。
それを見た瞬間、胸が熱くなったのを覚えています。

市川中車の家系が凄いって?

そりゃもう凄いです!

【高祖父】二代目市川段四郎

【曾祖父】初代市川猿翁

【曽祖叔父】八代目市川中車

【祖父】三代目市川段四郎

【祖母】高杉早苗

【父】二代目市川猿翁(三代目市川猿之助)

【母】浜木綿子

【叔母】市川靖子

【長男】五代目市川團子

【叔父】四代目市川段四郎

【従弟】四代目市川猿之助

八代目市川中車さんは1953年に襲名し、1971年に亡くなられています。実父は初代市川猿之助さんということで、それまで八代続くお名前でしたがいろいろな屋号を変遷しています。

当代の市川中車さんは八代目の実兄(二代目市川猿之助)の曾孫にあたります。

2012年に九代目として襲名され、屋号は澤瀉屋となりました。

ちなみにこちらにお名前のある方は全員歌舞伎俳優か俳優です。

三代目市川猿之助(二代目猿翁)さんと浜木綿子さんとの間に生まれたのが香川照之さんであり市川中車というわけです。

ただ、ご両親は中車さんが幼い頃に離婚し、浜さんに引き取られたので中車さんは歌舞伎界には関わらずに成長し、俳優として歌舞伎以外の世界で成功を収められます。

市川中車さんが歌舞伎界入りを表明するときに「歌舞伎の世界とは無縁で過ごしてきましたが“この船に乗らないといけない”と思いました」と語られました。

その時私はえらく仰々しいなと思いましたが、こうやっていろいろ調べてみると確かに船ですね、タンカー並みの船ですね。

市川猿之の血が歌舞伎界で絶えてしまう事を危惧されたのでしょうか?

その時、市川中車さんの実の母である浜木綿子さんは「私は微力だけど風となって船を後押しよう」と語られています。

深い母の愛に涙がこぼれます。

市川中車と市川猿之助はどういう関係?

市川中車さんの周りにはたくさん猿之助さんがいらっしゃいます。

先ず、三代目市川猿之助さんは市川中車さんの実の父親です。

そして、三代目から猿之助を継承されたのは従兄弟の四代目市川猿之助さんです。

2012年の6月に、市川中車を襲名し歌舞伎界入りするときに、三代目猿之助さんは二代目市川猿翁を襲名し、市川段四郎さんの子息である市川亀治郎さんが四代目として市川猿之助を襲名されました。

ご両親の離婚もなく、多くの歌舞伎俳優がそうであるように幼少のころから歌舞伎の道に入っていれば、市川中車ではなく、四代目市川猿之助を襲名されていたはずですが、数奇な運命をたどって、九代目市川中車が生まれました。

2023年は、5月に四代目市川段四郎さんが亡くなり、9月に三代目市川猿之助さんが亡くなりました。

そして四代目の市川猿之助さんは両親への自殺幇助の罪で執行猶予中ということで現在表立った活動はされていません。

1月28日に行われた「澤瀉屋 送る会」では、澤瀉屋の当主としてご挨拶をされる姿は澤瀉屋を引き受けていく覚悟に満ち溢れていて感動しました

市川中車は再婚したの?子供が生まれたの?

2023年8月7日に市川中車さんが再婚され、お子さんが生まれていることが所属事務所より発表されました。

その後、奥様は20代後半の一般女性であるとか、タレント活動をしていたとか、生まれてきた子供が男子であるとか、報道されました。

本当のところは定かではありませんが、私は普通におめでたいことだと思います。

家庭を守ってくれる奥様がいることは良きことだし、

20代後半の若い女性だとしてもすでに歌舞伎俳優となっている市川中車と交際し、

梨園の妻になることも理解して一緒になられ、

男の子が生まれたら歌舞伎俳優になる可能性があることも織り込み済みで結婚されているでしょうから、

どうか支えていただけたらと願います。

一時的にでも芸能界に身を置かれていたことも、最近の梨園妻のトレンドを鑑みると安心材料です。

そもそも、浜木綿子さんだって宝塚出身だし、中村芝翫夫人の三田寛子さん、中村勘九郎夫人の前田愛さん、片岡愛之助夫人の藤原紀香さんなど芸能界の方ですから、お手本にできるところはたくさんあると思います。

是非、澤瀉屋のおかみさんとしてお力を貸していただきたいと願います。

市川中車の歌舞伎での評価は?

市川中車さんの歌舞伎役者としての評価ですが、初舞台の頃は従兄弟のお代目市川猿之助さんから

猿之助は「まだまだ言えるところまで来ていない」とバッサリ。最後は「まだまだ始めたばかりなので、数をこなすしかない」と厳しくアドバイスしていた。

https://www.oricon.co.jp/news/2052333/full/

でしたし、四代目市川猿之助さん不在の中上演された歌舞伎座での六月大歌舞伎では

中車はいつも演技過剰だが、壱太郎もそれに引きずられ、二人で夫婦漫才をしてしまい、場内は笑いに包まれる。狙って笑いを取っているのなら、それはそれで成功しているが、これは喜劇なのだろうか。好き嫌いが分かれるところ。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/324648

と言われちゃいましたし、ですが同じ方が八月の納涼歌舞伎の際は

先月は主役だった中車は梁山泊のリーダーの役で、「悪いやつ」を生き生きと演じる。先月とは大違いで本領発揮。中車は今後、一門の長になったとしても、舞台の上ではこういうポジションで主役を支える立場にまわるほうがいい。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/327931/2

こんな風に言われてます。

そして歌舞伎俳優名鑑のプロフィール欄では

『一本刀土俵入』の茂兵衛、『ぢいさんばあさん』の伊織など新歌舞伎を中心にしつつ、『恋飛脚大和往来』の治右衛門、『夏祭』の義平次、『牡丹燈籠』の伴蔵、『芝浜革財布』の政五郎など、上方の芝居や世話狂言にも挑み、成果を上げてきた。細やかな内面描写に長け、『瞼の母』の忠太郎には生き別れた母への複雑な思いがにじんだ。1つひとつの役に真摯に取り組んで歌舞伎俳優としての実績を重ねている。

https://meikandb.kabuki.ne.jp/actor/507/

のように評価されています。

世話物や新作歌舞伎では歌舞伎外でのキャリアを活かして、観る者に感動を与えるお芝居をされているんじゃないでしょうか?

市川中車の今後の出演予定

  会場 公演期間 時間 演目
五月 名古屋
御園座
2024年
5月6日(月)~19日(日)
11:00~
16:30~
スーパー歌舞伎
『ヤマトタケル』
六月 大阪松竹座 2024年
6月8日(土)~23日(日)
11:00~
16:30~
スーパー歌舞伎
『ヤマトタケル』

市川中車さんはスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」への出演が決まっています。

主人公ヤマトタケルの父親である帝の役です。

襲名の時もこの役で歌舞伎の初舞台でしたし、

当時は8歳だった実子の市川團子さんがヤマトタケルの子供のワカタケルで初舞台をされました。

その團子さんが主役であるヤマトタケルを演じるとあって注目されています。

まとめ

大変に苦しい2023年を乗り切り、四代目の判決も出て、猿翁さん段四郎さんを送る会も終えることができ、いよいよ歌舞伎俳優として新たな一歩を進み始める市川中車さん。今後は「歌舞伎と昆虫に専念していく」と宣言された市川中車さんの家系、再婚、市川猿之助との関係、評価についてまとめてみました。澤瀉屋にとって重大な演目であるスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を是非ご覧ください。

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